


植え付け〜収穫まで…苗の植え付け後の管理は、大切です。
1.芽かき作業  2.追肥と土寄せ  3.マルチング 4.支柱の立て方

追肥とは
成長過程で、必要に応じて肥料を足してやることを「追肥(ついひ)」といいます。長期にわたって育て、収穫する野菜には必要不可欠な作業で、その目的は、足りなくなった栄養素を補給するためです。
追肥に使う肥料は、即効性のある無機質肥料を使います。
株元に肥料を与えてしまいがちですが、根が養分を吸い取る役目を果たしているので、無意味な上に、根への障害が出やすくなります。
根の伸びている先端を目安に追肥を行いましょう。
1度目より2度目、2度目より3度目と、追肥の回数を重ねるごとに、株元より遠い位置に追肥をする必要があります。 追肥の時期もとても大切です。 また、雨が多いと肥料が効きやすく、葉が軟弱になったりします。逆にカラカラの地に粒上の肥料をまいても、溶けないため効きません。 水の管理もまた重要なポイントです。 |
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追肥方法
追肥にも色々方法があります。- 株と株の間に人さじずつ振りまき、上から土をかける。
その後、雨で地中に染み込ませる。雨があまり降らないようなら、水を上からかける。
株間だけでなく株横から少し離れた所でも良い。 - 株から一定の距離をおいた所に穴を作り肥料を差し込む。
その後穴を埋め戻す。 - 中耕(固くなった土を軽く耕す作業、中耕と土寄せページ参照)する際に肥料を差込む。
その他にも作物に応じて色々な追肥方法があります。
中耕(ちゅうこう)とは
固くなった土を軽く耕す作業です。土はどんなにほぐしても時間が立つにつれ雨や乾燥によって固まっていきます。
土が固まると水や肥料が表面だけを流れて、中にしみこまなくなったり、余分な水気が溜まってしまったりします。
また、空気の通りが悪くなるので根の呼吸がうまくいかなくなったりします。
中耕をすることによって通気性をよくし、根がしっかり栄養を補給できるようにしましょう。
また、中耕を兼ねて除草作業、土寄せ(下項参照)、追肥を行うことが多いです。
月に2〜3回程度で十分といわれています。
【 中耕の効能 】
- 土を軟らかくすることによって作物が根を張りやすくなる(根づまりを防ぐ)。
- 通気性を確保することによって根が酸素を吸収しやすくなる。
- 土を攪拌することによって雑草を生えにくくする。
- 水分や肥料を地中に染み込ませやすくなる。
- 一緒に雑草をとったり、追肥ができる。
- 畝の外側を耕す。(芽が小さい内は深く耕しても良い。) 作物が育ってきている場合、根を傷つけないよう浅く耕す事。
- 耕した際、隙間に肥料を差し入れるなど追肥を行う。
- あぜ道にバラけた土をうねに戻す。また、作物に応じて土寄せを行う。
土寄せとは
作物の根元まで土を寄せてかけること。根をしっかり張らせたり、根の露出を防ぎます。
雨や風にさらされていると土が流れて作物の根が表面に出てしまったり、成長した作物が根元から倒れてしまうことがあります。
この状態では作物の質が悪くなってしまいますので、こういうことを防ぐ為に、根元の周囲に土を寄せて被せる土寄せを行いましょう。
上記の中耕とともに合わせて行えば手間が省けます。
また、ネギを白くしたり軟らかくする際にもよく行われます。
【 土寄せの効能 】
- 根の乾燥を防ぐ。
- 風で作物が倒れるのを防ぐ。
- ジャガイモなどが緑色に着色するのを防ぐ。
- 土壌の通気性をよくする。
- ネギの白い部分を育てる。
- 中耕や追肥の際土をほぐしておく。
- 作物の根元から枝分かれした所まで土をかける。 葉にかからないようにする事。




